船士詩 ~81~ 手水(ちょうず)
梅雨荒し 山河を清める 手水かな
つゆあらし さんがをきよめる ちょうずかな
昨日(6月21日)、3日ぶりに運行を再開しました。
梅雨前線と台風の影響で、西日本各所で局地的豪雨に見舞われ、記録的雨量となったところもあるようですね。みなさんの地域はいかがでしたか?
ここ保津川は、幸いにもあまり影響を受けず、思ったより早く水位も下がり、運行再開となりました。これもこれまでの空梅雨の影響でしょう。上流にある日吉ダムも放水はせずに、貯水傾向にあるようです。
昨日は、台風の影響が懸念される中、多くのお客さまにお越しいただきました。ありがとうございます!
大迫力の保津川を、みなさん満喫されたようです。
波がうねり、舟も大きく揺れ、時折水飛沫が頭の上から舞うほどの大迫力でした!!
そして、保津峡は、夏霞の漂う幻想的な姿へと・・・。
小雨がカメラを濡らし、濡れたレンズが、一層幻想的な雰囲気を醸し出していますよね。
昨日までの強い雨が、保津峡の草木を、そして、巌を洗い、艶やかに潤う山河へと姿を変えました。
梅雨前の 『船士詩 ~78~ 燃ゆる花』 の頃の岩つつじと巌と比べたら一目瞭然ですね。
梅雨前は、田植えの濁り水で、茶色だった岩も、すっかり青々とした岩へと。
人々が、神社等で、手水で身を清めるがごとく、梅雨の雨水が、保津峡を清めてくれました。
梅雨の雨は、そんな粋なこともしてくれます。